この度、熊本県小児科医会では熊本市保育園連盟(熊本市内の124の園が加盟)と共同で保育園の登園基準を作成しました。この登園基準の下地となったものは平成24年11月厚生労働省発行の「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」です。熊本市版登園基準の詳細は来院時にお問い合わせいただければご案内いたしますが、今回医療機関と保育園の両者が確認する事項として以下の五つの点が挙げられています。
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医師が記入した意見書が望ましい感染症と、
医師の診断を受けて保護者が記入する登園届が望ましい感染症があること。
医師が記入した意見書が望ましい感染症
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麻しん(はしか)、インフルエンザ、風しん、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、結核、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜熱、百日咳、腸管出血性大腸感染症(O157、O26、O111等)、急性出血性結膜熱、髄膜炎菌性髄膜炎
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医師の診断を受けて保護者が記入する登園届が望ましい感染症
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溶連菌感染症、マイコプラズマ感染症、手足口病、伝染性紅斑(リンゴ病)、ウィルス性胃腸炎(ノロ、ロタ、アデノウィルス等)、ヘルパンギーナ、RSウィルス感染症、突発性発疹症
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A意見書および登園届はあくまでも提出が望ましいのであって提出しないと登園できないわけではないこと。
B意見書および登園届は必ずしも本人の感染力が無くなったことを証明するものではないこと。
C意見書および登園届には文書料が発生すること。
D夜間および休日救急センターでは意見書および登園届は発行しないこと。
当院での対応について
上記の熊本市版登園基準(暫定版)に基づき、当院では平成28年9月1日より下記の通り対応いたします。
@登園許可書、意見書等は基本的には当院の発行する書式に統一させていただきます。
A「医師が記入した意見書が望ましい感染症」については、当面の間これまで通り文書料なしで意見書を発行します。
B・「医師の診断を受けて保護者が記入する登園届が望ましい感染症」
・上記以外の疾患に対する登園届
・当院の発行する書式以外の様式での許可証等
に関しては文書料500円を申し受けます。
以上は熊本市版登園基準の見直し等に伴い随時、変更される可能性があります。